ども小池整体コイケタロウです。
昨日久々にいらした長い付き合いのクライアントさん。
以前ブログに書いたこの方です。
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書いた日付を見てみると昨年の8月8日・・・
当初は3か月の入院でアトピーを治療する予定だったのが、4か月位でだいぶ良くなったものの、いったん帰京したら途端にぶり返してしまって再入院で先月までだったとか・・・
ワタシも昨年末には顔が見れるかなーなんて思ってたのだけど、なかなか一筋縄ではいかないようで。
実は彼女が入院先で仲良くなった患者さんが先に退院してウチに紹介されて来てくれたときにその方経由で何となく事の成り行きは聞いていたものの、実際はどうなのか気にはなっていました。
でも実際の姿は結構元気そうで、肌もだいぶ綺麗になってたしいい感じで痩せてたし(笑)、見たとたんワタシは
「あ、なんか大丈夫そう・・・」
と感じたわけです。
目のあたりと手首とかがまだちょっときつい感じはあるものの、最初から比べるとだいぶ皮膚もしっかりしてた。
何人も触ったわけではないけど、アトピーの方の皮膚って「薄い」感じがあるんですよね。
彼女も言ってたけど、やっぱり行く前はずっと毛細血管まで見えてしまうほどペラペラの皮膚だったと。
そこにステロイドを塗らなければいけなかったので、もう限界を感じてたしいつまでこれが続くんだろうという思いから前述のブログの内容で入院を決意したそうです。
皮膚の役割っていろいろあるわけですが、まず最外層の角質層で外からの侵入や影響に対してバリヤするのと肌の水分・保湿機能が想像しやすいと思います。
後は身体のラインを形作るために圧力を保つこと。
他にもいろいろありますがワタシが昨日彼女と話をしていて頭に浮かんだのがこれらの機能のことで(後述します)。
そういう専門の病院で実際入院してみてどうなのか、患者さんの様子はどうなのか、というのは体験者じゃないとわからない。
10数人だった入院患者さんはご主人やお子さんがいる方から独身の方まで色々いたそうですが、話していて感じたのは8割ぐらいの方が精神的に何かしら落ちてしまっている部分を持っていたと。
さまざまなつらい過去や、アトピー云々の前に生い立ちから親との関係がうまくいってなかったり、その影響で現在も生きるのに苦労している(という言い方は好きではないけどあえて)というような方がとても多いと。
彼女は昔はそういう部分もありましたが最近はとてもさっぱり変化していて、入院してそういった方々と接したときに過去の自分を見るようだったと話してました。
今は自分は違うからよく見える・・・ということだと思います。
自分も同じであれば違和感は感じなかったはずだから。
そしてそこでいろんな方の話をよく聞く機会が多かったそうです。
聞く、というよりも実際はそういう方々は自分からつらい部分を延々と話し出す。
同調はしてしまわないのだけど、彼女は単純に普通通りよく聞いてあげようと。
そうこうしてるうちにけっこう順調に肌も変化してきたので退院したら、一気に悪化した。
けっこうショックだったそうです。
でも昨日彼女が言っていたのは、「たぶん自分に振り向けるべきエネルギーを人のために使い過ぎたと思う」ということでした。
気とかオーラとかエネルギーとかいわゆるスピリチュアル的に直結させる話ではなくて(関連はしてはいますが)、好きで聞いてはいたけれど実際ちょっときついところもあったストレスが自分が思うより大きかった・・・ということだったのではないかと。
再入院してからはそこを注意するようにして治療を始めたらだいぶ良くなったと。
こじつけに聞こえるかもしれませんが、なんか皮膚の機能と似ている気がするんですよね。
外からの影響をバリヤする・皮膚の内部をコンディションよく保つ・自分という形をきちんと作る
これが機能しなければ上記の状況は破綻するわけです。
先の8割の入院患者さんの精神状況は、外からの影響に抗いきれなかった・自分の内面を快適に保つことができてなかった・何がしたいのかどうしたいのかが自分でもわからなくなっている方が多い、ということなわけで、当然アトピーの方全員にこれが当てはまるとは思わないけれども、なにか興味深い関連性を感じたりもするんです。
胃や腸やほかの臓器と精神の関連性というのはもう明らかにされていて、皮膚も人体で最大の臓器なわけですからそういった関連性があるのは別段不思議なことではないのかもしれません。
彼女のいた病院ではそういった意味でカウンセリングの時間も多くとられるような治療体制だそうですが、あってしかるべきプログラムと言えます。
(原因については本当にいろいろだと思うので、この部分だけにフォーカスしてとらえているわけではありません。)
子供時分や過去にとんでもなくひどいことがあっても生来のパワーで乗り越えてしまう人もいれば乗り越えられないで深く傷ついてその後の人生がずっと不幸なものになってしまう方もいる。
だからそこらへんの影響というのは本当に怖いものがあります。
でもどこかでそこから舵を切れる機会を得て越えていくことができたなら、その方の人生は意義のあるものに変わっていくんだと思います。
肩がつらいということで施術しましたが、深いところに気になる部分はまだあるにせよ、反応は以前と比較にならないぐらいよかった。
ので結構すぐ終わった・・・(笑)
いろいろ考えさせられました。
でも彼女は多分もう大丈夫。
自宅療養でゆっくりにしてもだんだん改善する感じがする。
やはり「越えてきた」人はすごく変わりますね。
5月から再開する仕事を楽しんでほしいなと思います。
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