ども小池整体コイケタロウです。
ロックステディからいわゆるレゲエへというのは変遷の境目があやふやだとは思いますが、まあそんなことはあまり気にせず聴いてみてなんとなくああそういう感じなのかと思えばいいと思います。
ワタシも別に評論家でもないので曲調と録音状態とでいわゆるレゲエを聴き分けている感じではあるので。
それでもロックステディ期の代表的な・・・といえばアルトン・エリスなのかな。
聴いてわかる通り、スカよりもだいぶスピードが落ちて曲調も甘い感じというか、個人的にはアメリカのモータウンと同じような印象を受けるんですよね。
そしてこれはこのアルバムで一番好きな曲ですが、ボーカルは才能あふれる妹のホーテンス・エリス。
ワタシがあまりいわゆるモータウンサウンドというか、黒人女性(だから、というわけではなく、です)が数人で歌うプリティな感じの楽曲にあまりシンパシーを感じないので、こういう少しダークな曲調の方が好物なだけなんですけど。
ヘプトーンズなんかもこの時期の数人で歌うボーカルグループ隆盛の時期ですが、この曲はまた別途書きますが、のちの78年公開のレゲエ映画の金字塔である「ロッカーズ」でも挿入歌として使用されてます。
こんな感じでアメリカのソウルミュージックに影響され始めた感のあるロックステディはけっこう短命と言われてますが、こっからけっこうすぐにいわゆる「レゲエ」と言われるものに移行していくわけです。
レゲエという名称は、メイタルズが「Do the Reggae」 という曲を68年ごろに出した時が初めてなようですが(曲自体はそんなになので特には貼らない)、ようは70年代初頭までに基本的なレゲエの形が出来上がったと。
ワタシが主によく聴いてたのはそこから繋がる「ダブ」というジャンルなんですけど、簡単に言うとジャマイカで野外のディスコのようなサウンドシステムでかけるビニールのレコードをプレスするときにボーカルのトラックを入れ忘れてカラオケみたいになったのを、面白がって試しにかけてみたら客がすごい盛り上がったと。
そこでさらにギターとかベースとか各トラックの音を個別にエフェクトをかけたり途中で一時停止したりするアナザーバージョンを作ったのが「ダブ」です。
聴いてみるとわかりますが、ボーカルなしでもダブバージョンにエフェクトするとそれだけで一つの曲として成立するように聴けるようになるのが不思議です。
最初にそれをやったのがキング・タビーで、そしてそれを洗練させて世に爆発的に広げたのがリー・スクラッチ・ペリーです。
ワタシ的に刺さってくるのはリー・ペリーの形のダブからになるんですよね。
ライブでダブをやる場合は演奏者がマニュアルダブを行うか、演奏者は普通に演奏してミキサーで卓をいじる人が自分のセンスでエフェクトをかけるかということになると思うんですけど、カッコイイクールなダブを作るのはセンスが要ります。
ワタシも一度卓をいじってダブのまねごとをトラック流してアドリブでやってみたけど、勘所が分かってないと全然カッコ悪いわけです(笑)
まあしかしこんなふうにジャズを再現するのに間違ってレコードをプレスするのを間違って、それを面白いと思って世に出したことで世界的に影響を与えた一つの音楽ジャンルを生み出すことになったのは、やっぱり基本テキトーなジャマイカの風土だからこそなのかもしれないすね。
で、
ダブに関してはだいぶ幅広く聞いてたので、異例の②に続くということでよろしくです
<続く>
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