人が亡くなるとき亡くなった後のおカネの話

高齢者関連

ども小池整体コイケタロウです。

 

というわけでうちのオヤジはいまごろ体のつらさもなく楽しく毎晩好きなビールを飲んでることと思いますが、まずは亡くなるとき、つまり葬儀にかかるおカネの話をしておきたいなと思います。

当然ですが親が亡くなるのは最大で2回なわけで、そう頻度の高いイベントではないわけですから特に初めての際はわからないことだらけでいろいろ熟考してる暇もないわけで、葬儀社の勧めにそのまま従うケースも多い。

それであとでトラブルになることも実は思ったよりも多いという現状があるようなんですよね。

コロナで葬儀の際多くの人を呼ぶことができなくなってコンパクトな葬儀が爆発的に増えた結果、多くの方が壮大な葬儀をやらなくなってそれが近年のスタンダードになってきたことで、葬儀社の売り上げがだいぶ落ちてそこから料金を吹っかける葬儀社が多発したことでトラブル・・・という流れは今も続いているようです。

今回お世話になった葬儀社の方は最初に大まかな故人の考えと喪主である母親の意向を話したらそれに見合う形での式を提案していただいて、やたらと値の張るオプションを勧めてくることは一切なかったので実に気持ちよく葬儀を行うことができました。

 

まず大事にしたいのは、故人がどういう価値観を持っていたのか?で、日頃自分の葬儀について持論を話していたりしていたのであれば問題ないのですが、そうでなければ喪主や家族の意向と予算の兼ね合いで落ち着くんだと思います。

あとは会社関係や社会的付き合いが多くあった場合、故人が急なまたは若すぎる早逝だった場合はある程度葬儀を通夜から告別式付きでやらなければならないこともあると思いますが、うちのオヤジの場合は社会的付き合いもほぼなかったし友人もほぼほぼ亡くなっているのでその辺はシンプルで、また日ごろから本人が

「寺と坊主には金をやるな」(呼ばず)

「戒名なんかいらん」(付けず)

「骨は海か山に撒け」(たぶん樹木葬)

言っていたので家族だけでおこなう「火葬式」という形式になりました。

オヤジの兄弟も二人、おふくろ側の親戚やら従兄弟もいるんですが、みんなもうそれなりの年齢でわざわざ遠くから来るのも大変だし、お香典を頂いてもそのお返しだのなんだのあって大変なので、そこは母親の意向で家族だけでする極限までシンプルな形で。

 

「火葬式」は「直葬」ともいい、いわゆる「家族葬」よりももう一段シンプルな形です。

オヤジが亡くなった施設で葬儀社のパンフレットをいくつか検討しましたが、火葬式でだいたい10万から20万と書いてあります。

ですがそれは最低限のセットがその値段であり、そこから棺はどのグレードにするか・49日までお骨のそばに置く花はいるかいらないか・坊さん呼ぶか呼ばないか・ご遺体に最後に飾る花は顔だけか胸までか全身か・ご遺体を式の際に綺麗にするレベルはどこまでやるか・などなどが加算されて総額が決まります。

うちの場合はグレードの上下はあったものの総額こみこみで40万円ほど。

その後仏壇が欲しいならピンキリですが小さいコンパクトなやつでも5,6万。

でかいタンスみたいなのは100万オーバーが当たり前。

うちは宗教関係ないのに仏壇というのも可笑しい話ですが、なんか「線香あげて手を合わせるブース」的な感じで設置したいという昔の人の感覚で母親が小さいのを買うとは言ってます。

 

亡くなった後は・・・

納骨も、海への散骨・樹木葬・墓石を作ってお寺へ、といろいろあります。

海への散骨は勝手に撒くと犯罪になるので、お骨に環境に有害な物質がないかどうかを確認する必要があるのと粉にする費用と船のチャーター代がかかり、安いと10万高いと30万。

樹木葬は寺付きだと永代供養とかが入るので100万以上のところもあり。

ただメモリアルパークなどそういうしがらみ一切なしならだいたい2,30万。

そしてここから新たにどこかのお寺の檀家になって墓石を作って、というのは・・・

今回よくしてくださった葬儀社の方がおっしゃってた

「くれぐれもそれだけは絶対やらないでください・・・」

というコースです(笑)

 

そもそも今回調べたところ、お経も戒名料も永代供養も何周忌もお寺が恒久的に儲かる仕組みとして作られたもので、代々決まったお寺や宗教があってそこにお世話になるのがマストであればそれでいいと思うのですが、まるでそうでないなら雰囲気で檀家入りするのは何年先までも多額なお布施を払い続けることに他ならないということです。

当然お寺さんだって収入がなければ生きていけないわけですから別に糾弾するつもりは全くないのですし都会と地方によっても常識は違うと思いますが、2,30年前までと今の常識はすごく変わってきてるのでよく調べてよく考えないと「こんなはずでは・・・」となるのではないでしょうか。

 

うちはさいわい特にかかる費用に困るほど経済的に困窮しているわけではなく、オヤジが母親に残したものは今後生きるのに十分ではあるのですが、本人が

「金は生きてる者のために使え」

と言ってたので家族としてはそういう考えです、ということなんですよね。

「葬式でカネの話などするな」

という方もいるとは思いますが、私自身は残されたものとしてご遺族の方にもいろんな事情があると思うし現実的に大事なことだと思ってます。

なので読んでいる方へ少しでも参考になればと思います。

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