ども小池整体コイケタロウです。
年末恒例のアレを書く方に時間を取られてましたが、気が付けば今年もあと2週間ちょい・・・
書き始めたロックへの道も予想外に⑳まで来ましたね。
一部マニアックでもあり多分に個人的でもあるので反応は期待してませんでしたが、意外な方が「先生、スライダース好きだったんですね!僕は昔ブランキーにはまってまして・・・」などと話が弾むこともあったり、興味を抱いたミュージシャンのCD買ってみたとの反応だったり、少し驚きつつも嬉しかったりもしてます。
今回は「1枚しか持ってないけどこれだけでもよくないすか」というまたコレ個人的すぎる盤の紹介をしようかと。
Peter Gabriel : SO
まあ言わずと知れた名盤なんですけど、ピーター・ゲイブリエルはホントにこれしか持ってないんですが、この人の一番売れたアルバムであると同時にリリースの周期が6年後とか10年後とかなんで、そのころにはもう自分が別の方面に行ってしまってたんで追ってかなかったというのもあります。
7曲しかないアルバムのうち3曲がヒットしてるのもすごいけどいまだに楽曲のクオリティはすごいものがあると思う。
なのでまあ・・これ買えば良くないかなと(笑)
メインは「スレッジハンマー」だと思うけど個人的にはケイトブッシュとのPVがすごく印象的だったこっちが好きだったりする。
シンプルだけど背景の月とか、芸が細かいこの人の映像っぽいつくりです。
そして全曲だと思うけどベースのトニー・レビンの音はすごい好きだったりもする。
アクティブのミュージックマン・スティングレイのフレットレスってめちゃめちゃカッコイイ。
Terence Trent D’Arby : T.T.D. Introducing The Hardline According to Terence Trent D’Arby
テレンス・トレント・ダービーって本名にも近いしルックスにも合ってるしジョジョにも作中で使われてるカッコイイ名前だったのに、夢のお告げで「サナンダ・マイトレイヤ」っていうビミョーな改名をしたのがこの方(笑)
実はダービー名義のアルバムは全部追ったんですけど、このデビューアルバムだけ残して全部売ってしまったんですよね。
よくある「ファースト信仰」ではなくて、なんかセカンド以降の「突き詰めすぎるアーティスト体質」が当時のワタシにはちょっとはまらなかったというか。
ある意味プリンスにちょっと近い感覚があるんですけど、この人はポップとアートのバランスをうまいこと取っていくタイプではなかったんでしょう。
でもこのアルバムはカッコいいです。そしてダービー自体もあり得ないぐらいカッコいいです。
男に生まれたらこんなルックスになってみたいと思うだろうなと(笑)
ジェイムス・ブラウンからの影響もPV見るとわかります。
井上陽水:Blue Selection
井上陽水に手を出してみようと思ったきっかけになったのがこのアルバムです。
それまではほとんど「夢の中へ」「氷の世界」「リバーサイドホテル」ぐらいしかよく知らなかったんですけど、NHKでたまたま見たジャズアレンジのライブを見てカッコよさに撃たれ、アルバム探したらこれがあったので即買いしたという経緯。
良く知ってる曲も多数あるんですけどこのアレンジはすごくいいです。全曲。
中でもこの「嘘つきダイヤモンド」はヤバい。
何がヤバいかって、この曲ブルース進行なんですよね。だからコードはたった3つ。
でこの歌詞。
こんなゴージャスでいかがわしくて脳内にグリグリに映像が広がる歌詞を今までワタシは聴いたことがない。
この動画では陽水たぶん入り方ミスってますけど、バックのミュージシャンが顔色一つ変えずに合わせてるのもすごい・・・(笑)
そしてこれのあとに「Golden Best」を実は買ってるんですが、スタジオアルバムというくくりで言えばこれだけ…という扱いにしたいかなと。勝手に。
ちょっと微妙に全体的にコーラス的なエフェクトがかかり気味な感じはしますけど、買って損しない1枚だと思います。
THE STALIN : STOP JAP
スターリンのことをいつか書こうと思ってはいたんですが、1枚しか持ってないしそんなに語ることもないかと思ってたんですけど、やっぱりこのバンドは17の高校生にとってはリアルタイムで触れただけあって強烈な印象がありました。
最初に触れたのは音楽的に進んでた同級生に中3でシングルレコードを借りた時なんですけど、「こんなんアリなの??」という感想で、その後世間を騒がすにつれ「怖いもの見たさ」的なイメージが膨らんだ記憶があります。
ある意味ではセックス・ピストルズよりも「パンク」かもしれない。
そして今は亡くなったボーカルの遠藤ミチロウはアタマいい人です。
結構刺さる歌詞書くんですよね。
「お前はいったい何人(なにじん)だ?」
「吐き気がするほどロマンチックだぜ」
「お前らの貧しさに乾杯」
破壊的・猟奇的なステージングで客を巻き込みながらボルテージを上げ尽くすスタイルは、クラッシュよりもスリリングだったかも知れない。
ちなみに3個目の日比谷野音のライブ映像、ワタシ17歳高校2年生この時ここにおりました。
人生初ライブ観戦で、目当ては5つのバンドが集まる内田裕也主催のイベントでARBとロッカーズが出るからだったんですが、そこに図らずしもスターリンも出るという組み合わせ。
真ん中より少し前ぐらいで見てましたが、ミチロウが投げた豚の臓物を見事にキャッチしました(笑)
スタイルカウンシルとかオリジナルラブとか完成度の高い綺麗な楽曲は好きなんですけど、こういう人間のダークサイドをそのまま体現する暴力的な世界もワタシとしては肯定したいわけで。
ミチロウはそこを意図的にやってた。
後にも先にもこんなバンドは出てないので孤高の表現者だったと思ってます。
<続く>
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