坂本龍一「B-2 UNIT」(’80)の思い出

ども小池整体コイケタロウです。

スマホでグーグルニュースを見ていたら

「坂本龍一「B-2 UNIT」(2019 remastering)が配信になりました」

という記事が。

その時の心境は

「うぐうっ!!!!・・・・・(心臓トクトク)」

というもので・・・(笑)。

当時ワタシは中2でみんなも大好きYMOにドはまりしており、彼らのアルバムはすべてテープで持っており曲名も全部アルファベットで正しく書けるほど好きだったわけだが、どうやら坂本龍一のソロアルバムというものもあるらしいという級友からの情報を聞きつけ、確か友人に「千のナイフ」というアルバムをダビングしてもらって聴いていたわけです。

そうこうしているうちに新しいアルバムが出るということで発売日にレコード屋に行ってなけなしの小遣いほぼ全額をブチ込んで(月3000円の小遣いで2500円のレコードを買う)、そのニューアルバム「B-2 UNIT」をウキウキしながら家に持ち帰ったわけです。

もう感覚的には鉄板の一番人気の馬に有り金全部突っ込むわけですから失敗は許されないわけだし、

YMO>坂本龍一>ニューアルバム

という、どこからどう考えても王道の保証付きであることは間違いないわけだから、ワタシの欲求を100%満たしてくれることに何の疑いも持っていなかったわけです。

針を落とす。

その1「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

その2「・・・・・・・・・・ナニコレ・・・・・・・・・・・・」

怒り「・・・・なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!!!!」

・・・という・・・(笑)

G1レースでがちがちの鉄板1番人気の武豊の単勝に全額突っ込んだらゲートが開いた瞬間騎手が落馬して、挙句の果てに18番人気の今まで1勝もできてなかった新人女性騎手の乗った「ド」ノーマークの馬が逃げ切って涙の100万馬券・・・みたいな。

まあとにかく当時の私の耳には・・・

雑 音 に し か 聴 こ え な い (笑)

一通り聴いた後、A面B面何度もひっくり返して聴いてみるが、ほとんど良いところがみつからない。

その中でもかろうじて。

ホントにかろうじて1曲だけイケる曲があったので断腸の思いを感じつつも自分の気持ちをそれでどうにか納得させたといういわくつきのレコードなわけです。

このアルバムのことをいろいろ調べてみると当時YMOの曲を散々やってきた坂本龍一は

「もう、1回全部ぶち壊したい!!!」

という欲求が募って非常に前衛的かつ実験的なこのアルバムを作成したとか。

しかし夢見る中2男子にはそんなことを知る由もなく、YMOの夢を引きずったまま何も考えず坂本龍一に自らの持てる全てを捧げたわけなのであります。

もしかしたらこの時ワタシは

「人に自分勝手な過度な期待をすると裏切られる」

「何もかも自分の思い通りに人や物事が動くと思っていたら大間違い」

「最悪の状況の中で幸せの欠片を見つける努力をする」

という人生においての大事な教訓を学んだような気がしないでもないでもないでもない(笑)

このアルバムにはメロディーとかハーモニーとかがほぼほぼ欠落しており、少し専門的になるがレゲエで確立されたダブという手法を用いて各トラックのつぎはぎをしたりエフェクトをかけたりという実験的なアルバムで、ダブで著名なデニス・ボーヴェルをエンジニアに迎えたりXTCのアンディー・パートリッジがギターで参加しているという情報はずっと後になってから知った。

で、今回のニュースきっかけで調べたらなんとアマゾンプライムで全曲聴けるということが判明。

で、聴いてみた。

その1「・・・・・・・・・・うーん・・・・・・・・・・」

その2「・・・・・・・・・・・ナルホドナー・・・・・・・・・・・」

遠い目「・・・まーやっぱ「好き」ではないな・・・」

という(笑)

レビューには今聞くとスゴイ!という方がちらほらいらっしゃるが、合わないもんは合わないのである。

ワタシはやっぱり根が「ポップス」なのかもしれない。

坂本龍一がやりたかったことは今なら何となく感じることはできる。

だが今現在これをお金出してまた買うのかと問われれば「買わない」と答える。

YMO厨だった中2の思いを今に引きずっているのではなく、とりあえずも大人になった現在の耳で聞いてそう判断できる。

だがまあああいう思いを若いときにするのは悪いことではないなとも思うわけで。

期待と挫折、理想と現実、みたいなもんは体験しなけりゃわからない。

そういう意味ではいいアルバム(笑)

アマゾンでも聴けるがYouTube版で。

あなたはどう感じるのか?