ども小池整体コイケタロウです。
10日ほど前に師事してる先生のセミナーに行ってきたんですが、テーマが発達障害の人に対するアプローチで。
4歳から高校生の現在まで多動症の子を月1回のペースで診ていますが、現在は多動症自体ではなく体の動きの改善が主になっています。
以前書いていたブログテーマ↓
多動症と一口に言っても自閉症も複合している言語障害と身体的障害もある子なのでなかなか重度(ご両親曰く)なのですが、長年逆に色々なことで勉強させてもらってる、という感覚で施術しています。
セミナーの中で、発達障害の子に対するそもそもの捉え方について先生の現場での臨床経験からのお考えがあったのですが、そもそもそういった子たちは「悪い」のだろうか?
本人たち自身は実は何も「困っていない」。
困っているのは親や周囲の人間であって、本人自身に対してこの子はどこかが「悪い」という観点で接することに疑問を持たれていると。
これは非常にうなづける話で、ワタシも彼(Yくん)に対して普通の子と同じ感覚で接するんですが、養護学校の先生で彼を「重度の障碍児でなにをするかわからない」という意識でとらえている方には彼は反発する行動を示すそうです。
彼らはそれでなくても感覚がとても鋭く広い子が多いので、そういった周波数は容易に拾っているのだろうなと推察できます。
人間は無意識で結構いろいろな情報を感じて拾える生き物だと思うのですが、彼らはそれがとても強い。
実際彼らを治療しないでその親を治療する方が彼らにとっての結果が良くなることがとても多いのだとか。
これは逆に親が「悪い」ということではなく、彼らに対して現象の要因を作っている元を修正する、というひとつの新しい視点だと思うんですね。
他にもいろいろそういった共感性のワークショップ的なものも参加者の先生たちとやり合ったのですが、体の実質的な変化に関することで自分の中で新しいアプローチも教わりました。
発達障害は脳障害と思われているので施術に関しても頭蓋だけに関するアプローチがほとんど・・・というのが実情ですが、実はそれでは不十分で、ある個所の状態を見ることでそこから脳内に続くラインの緊張を緩和することができると。
もう一つは身体の圧力分布の偏重を是正することで動かなくなっている個所をリセットすることができるというもの。
圧力分布の方は実施に少し限定的な条件がありますが、非常に面白かった。
で、実際それをYくんに行ってみたのですが、どちらも非常にいい結果が出ました。
内旋で固定していた脚に大きく動きが出たり、呼吸が広がったり、背部の緊張がずいぶんやわらいだりする。
これは身体の動きや障がい児特有のパニックを改善する意味でとても有効だと思えました。
なかなか整体師の先生でこういったお子さんを見る機会は少ないかと思いますが、そういう機会を得られている自分は幸いかもしれません。
しばらくこのアプローチを継続して結果をまた書いてみようと思います。
コメント