ども小池整体コイケタロウです。
ダブのルーツまできたところですが、私のレゲエ体験はバンドのリーダーだった人の影響もあってほぼダブからなんですね。
でもそこから入って中学の時に初めて聴いたポリスやクラッシュやジョージャクソンやらがレゲエとかダブに影響を受けてたんだというのは後で知ったわけです。
レゲエの代名詞ともいわれるボブマーリーをちゃんと聴いたのはそのあとになるから、ちょっと時系列は違うわけなんですけど。
クラッシュはパンクロックでありレベルミュージックというか反抗の音楽というか、でも遠くはアフリカの奴隷制から始まったレゲエに流れてる同じ精神性に、彼らのパッションが音楽性とともに共感した部分があるのかもしれないです。
この曲ではもうモロにレゲエの曲調。だけどやっぱりロック。
クラッシュはほかに完全なるダブ・アルバムも出してますしただの攻撃的なパンクなだけではなかったバンドだと思います。
70年代後期のポリスもレゲエを取り入れてるしジョージャクソンもそうなんですが、ここらあたりはクラッシュと違って純粋に音楽的要素のみを取り入れて味付けして、基本はあくまでロックとしての楽曲・・というのがうかがえます。
ワタシはここらあたりからそれが何であるかも知らずに自然とダブに遭遇してたわけですが、のちに純粋にレゲエとしてのダブに関してはまあいろいろ聞き漁った。
オーガスタス・パブロは少し古めの人ですがピアニカでメロディーをとるダブレゲエ独特の世界観でかっこ良かったり、ブラック・ウフルーとかアスワドとか80年代後期のレゲエとかもたくさん聴いたんですけど、まあ今までここに貼ってきたのって正直大体似てるじゃないですか(笑)
でも私がレゲエもしくはダブを聴いてきた中で一番ハマったのは、リントン・クウェシ・ジョンソンwithダブバンド、通称「L・K・J」。
これはね、ちょっと衝撃的でした。
確かにダブなんだけどレゲエなんだけど、オッサンのつぶやくようなラップのような歌でそれまで聴いたことのないカッコよさというかクールさを感じたわけです。
これはジャンル的にはダブ・ポエットというもので、「ダブの演奏に合わせて詩を朗読する」という形になるんですけどLKJはその先駆者であり唯一無二です。
ただこの2曲が入った「Making History」というCDアルバムは今アホみたいな値段になってるのでYouTubeで聴くしかありません。
他のアルバムも軒並み上がってるんで希少価値が出てるということなんでしょうけども、そういうのを抜きにして聞いてみてもらいたいアーティストではあります。
もうひとつは日本のダブバンドであるミュートビート。
ボーカルは無しのインストバンドですけど、ある意味このバンドが日本にダブというジャンルを浸透させたと言っても過言ではないのかなと思います。
今改めて聴いてみると、「に ほ ん の ば ん ど」という感じがスゴイする(笑)
これまで聴いてきたジャマイカのレゲエとか初期のダブとかはホントに本国のテキトーな感じが録音にもむちゃくちゃ表れていて、その独特の揺れ感みたいなのが味としては美味いしいいんですけど、ミュートビートのこの「日本人感」というのはなんというか、キッチリ細部まで煮詰めていく・・という感じとダイナミズムが同居するホントに独特なレゲエだと思います。
聴いてみてわかる通り、結構ワンコードでずっと同じ展開でダブによって広がりを持たせる的なのが多いので、ともすれば「つまらない曲」と思われる人も多いかもしれない。
でもインドネシアのケチャだとかアフリカの民族音楽だとかと同様に、ずっと同じ展開で続いていくことで徐々にトランスしていくという心地よさがあるんですよね。
この曲なんかホントにその典型みたいなもんで、大音量で入り込んで最後まで聴いてるとすごいアガッテくる。
こういう流れでミュートビートのダブミックスをやってた宮崎泉(ダブマスターX)のアルバムに飛んだり・・ということでいろいろ広がって手を出していくんですよ(笑)
なんかそれもレゲエならではというか、元の曲から別のバージョンができて、ダブバージョンができて、組み合わせができて、みたいな感じで知見が広がるのが面白い音楽だなと思います。
ちなみにこれ買った当時の夏はずっと聴いてました。
調べたらAmazonで1枚あった(笑)
少し高いし7曲しか入ってないけどおススメです。
中でもめちゃめちゃ聴いた1曲目を貼れなかったのでリンクで↓
DUB MASTER X feat. Pianica Maeda-Tokyo Duv Story(Over Road Remix)
さて
あと少し。
最後はボブマーリーの話してレゲエを終わりにします・・・(笑)
<つづく>
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