【ロックへの道(仮)⑬】~ジャニス・ジョプリンを聴くとどうしても強い酒が飲みたくなる~

ロックへの道(仮)

ども小池整体コイケタロウです。

 

「声」は才能です。

聴くとそれをとても感じるボーカリストってたくさんいますが、その中でも女性では断トツにNo.1ロックボーカリストなんじゃないのと個人的に思うのがジャニス・ジョプリンなんですけど、皆さんはどうなのかな。

ローリングストーン誌における歴史上もっとも偉大なシンガー100人のトップがアレサ・フランクリンで、ジャニスが28位。

まあこういうのは順位をつけるものではないのはわかってるんですけど、自分的トップ3には入ると思ってます。

御多分に漏れず私が最初に聴いたのはド定番のこれでしたが、まあぶっ飛びました。

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もともとジャズのスタンダードの曲でエラ・フィッツジェラルドなんかも歌ったりしてるんだけど、見事にロックアレンジにしてる上にジャニス節炸裂の王道曲です。

ほんでなんつーか、この人の声はギターとかベースと同じで、音量上がってくるとひずんでくる。

ギターとかベースってアンプに直で刺して小さい音量で入力すると要は容量を超えないのでクリーンな音なんだけど、ボリューム上げてガっと弾くとギャーンと歪んでくるといういわゆるギターなら「クランチサウンド」とか「オーバードライブ」するんですよね。

それがスゲーカッコイイ。でもってめちゃくちゃリズム感いい。譜割りが絶妙。

てことはノリが作れる=自分でバンドを引っ張ってグルーヴさせられる、ってことになります。

そしてそういうテクニック的なことだけじゃなくて確実に彼女の歌にはソウルがのっかってる。

と、ワタシは感じる。

歌ってホント不思議なもんで、ホントにめちゃくちゃうまいな、って人はたくさんいるんだけど、びっくりするぐらい何にも響いてこない歌手っていますよね。ハートがまるでムーブしないというか(笑)。

なんなんでしょうあれは・・・いまだによくわかんない謎なんですけど。

 

 

2枚目まで一緒にやってたバックバンドは演奏技術的に劣っていて、ジャニスの歌を十分生かせた演奏になっていない・・・と書いている人の批評を目にしましたが、ワタシはなんかあまりそう思わない。

聴くと確かにうまいと言えない感じなんだけど、そのヨレ方のなかで鳴っているジャニスの声がすごくサイケデリックに聴こえて、一種独特のダーク感というか重さというかそういうエネルギーをかもしている感じがしてならない。

もしかしたらだけど、バンドに不満を抱きつつこうなったら自分の歌で成立してやるぞコノヤロー的な感覚がジャニスにあっての結果として・・・かもしれないなんて思ったりもするんですよね。

ドナルドフェイゲンとかスティーリーダンとかの、「演奏においては寸分の狂いも許さん」というのとは真逆というか、あれはあれでいいんだけどそうじゃない魅力がある。

 

 

 

67年にデビューして70年のジミヘンが死んだ3週間後におなじく27歳で死んじゃったんでアルバムの実質は3枚しか出てないんですがどれもいいし、逆にそれだけしかないからよりエッセンシャルだと思うんですけど、本人は3枚目のアルバムでやっと思うようなレコーディングができたと感じてたようでもあるんで実はまだまだ思いを多く残して逝ってしまったのかもしれません。

3枚目はジャニスの死後にリリースされてるんで彼女は完成版を聴けてないんですが、死の当日録音するはずだった曲がボーカルなしのバックだけの状態で収録されてるのはあの世でどう思ってるのか。

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でもデビューしていきなり爆発して3~4年で彗星のようにあっという間に空の彼方に行ってしまってもその後50年以上聴き継がれるってのは、「ロックミュージシャン」という存在としては本人の意思を度外視して考えればスターそのものでしかないというか。

聴きながら飲むならねぇ・・ビールとか軽めの酒じゃないんじゃねーかなと。

度数30度以上の酒をじっくりやりながらゆっくりタバコの煙を吸いつつ聴きたい、みたいな(笑)

ワタシにとってはそういう人です、ジャニス・ジョプリンという女性は。

<続く>

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