ども小池整体コイケタロウです。
遅ればせながらこういう本を読んだんですが書きたくなる内容がたくさんあってですね。
内容すべて書くのは無理だし、そもそもそんなことするのはネタバレになるのでできないのですが、様々なことについての自分が認識してたいわゆる「常識」が、ざっくり20年前のそれであることに愕然とするというか、気を取り直してこの「新しい」見方を考え直す機会にこの本はなると思います。
実際私も相当目からうろこが落ちました。
ボロボロと。
「腸内細菌がどうのこうの・・・」
というワードは最近いろいろメディアにあふれるようになってきていて、でもそれは主に
「太るのはあなたの腸内細菌がデブ菌ばかりだからですよ!」
という、主に肥満に関する呼びかけとともに
「そこでそれを解消できるサプリがここにあります!」
につながってることが多いと思うんですが、ただことはそんなに単純ではなくて、確かにそれはそうなんだけどもその前にいろいろ知っておいた方がけっこうあるんだという内容である。
腸内細菌が人の健康に多大な影響を及ぼす
ということは実は数年前に、以前からお世話になっている先生のセミナーで教えていただいていて、その時は細菌の概要と主に出産時に関するその重要性についてで、なんとなく「なるほどなー!スゲーなー!」ぐらいに思ってたのと、当時話題になっていた「リーキーガット症候群」(腸壁に隙間ができてしまってそこから血液中にたんぱく質がにじみ出て各種アレルギーや体調不良を起こす症状)について今一つその要因と機序について理解できなかったのが、これを読んで納得できました。
肥満についていえば、今までの常識は「食べたもののカロリーがそのまま肥満につながる」というものだったわけですが、結局身体に栄養素として吸収するには腸内で細菌群が分解して化合して初めて吸収される事実からして、それは必ずしも正解ではないということになる。
その細菌群の分布に大きく影響を及ぼすものの最たるものが抗生物質で、これも今までは抗生物質を服用すると腸内細菌は全滅・・・という認識でしたが、その抗生物質に耐性のある菌群は生き残ってそうでないものは駆逐されるということで正式には「腸内細菌の分布地図が変わってしまう」ということになるようです。
抗生物質は人類を感染病から救った偉大な発明であることは間違いないのですが、現代の医療の中で使用される抗生物質の影響で、肥満・自閉症・アレルギー・嗜好・性格までがそれに左右されるという事実。
特に自閉症の発現に影響するという部分はワタシもそういう子を長いこと見ているのでお母さんに聞く機会があったのですが、やはり生まれてすぐに抗生物質を長期間投与されていたことが分かりました。
そして障碍児施設にいる子供たちは多くの確率で腸が弱いという特徴がみられるということも併せて聞けました。
主に多くの方が興味深いと思える2つの事項について上記に記したのですが、食べ物に関しても洗剤成分の影響に関しても、いかに多くのことが自分の知らないところで起きていてそれが多くの人たちの悩みのもとになっているのかを知ることができます。
重要なのは、これらの事実を知ったうえで自分は何を選択して行動していくのか?
ということではないかと。
個人的にこれを読んで確信したのは
・野菜食べない・少ない食生活は論外
・何かしら運動しないのは論外
・薬用洗剤はものによっては使用するべきでない
・肉はできるだけアメリカ産を避けたい
・感染症の際は抗生物質の使いどころに注意しないといけない
・それが不可能な人がいるのは承知しているが、出産と育児に関しては経膣分娩と母乳がベストであり、なるべく自然な形をとるのが望ましい
読む人読まない人、読んで動く人動かない人、いるとは思いますが、あなたはこの事実に対してどう選択するのか?
一考・一読の余地はこの本には十分あると思います。
コメント