ども小池整体コイケタロウです。
中・高とはまっていためんたいロックですが、ルーツ的にはパブロックというジャンルもパンクとともにその系譜に入っていて、結構同時並行で聴いてたわけです。
アメリカのブルースとかロックンロールに影響されてイギリスで台頭してきたストーンズとかザ・フーとかキンクスとかメジャーになったバンドと違って、イマイチそれに乗り切れなかったようなアングラかつ小さい小屋(パブ)での演奏を主戦場としてきたバンドが演奏してた部類のロックがパブロックですが、そこからはじまってのちに台頭してったバンドも多くいました。
以前に書いた日本のミッシェルガンエレファントはパブロックに大きい影響を受けて結構忠実にその路線を貫いたバンドですが、ワタシが中2ぐらいから聴いてたのは、ドクターフィールグッド・エルビスコステロ・ニックロウ・イアンデューリーあたり。
世間的には当時でも中2の子供がドクターフィールグッドなんて、ませてた部類ではあったと思いますが、まあ勧めてくれた友達に恵まれてたというか悪い方に洗脳されたというか(笑)
でもめんたいロックと親和性が高かったせいか結構すんなり入っていけた記憶があります。
フィールグッドは初代ギタリストのウィルコ・ジョンソンがカリスマみたいになってますけど、ワタシ的には最初に聴いたギタリストのジッピー・メイヨーの音の方が好きなんですよね。
ウィルコにケチをつけるつもりはなくその時期も好きですが、ジッピーの演奏のほうがタイトでプレイのクオリティが高いように思います。
Guitar by Wilko Johnson
*「Private Practice」はどういうわけかCDとしてどこにも在庫なし。あっても5000円とかするのでYouTubeで聴くぐらいでいいかと。
Guitar by Gypie Mayo
ジッピーのギターはどこかしらARBの田中一郎的な緻密さを感じるプレイに感じます。
ファイト一発・カッティングで寄り切り、みたいなのも嫌いじゃないですが、個人的にはそこらへんどっちもできまっせみたいな方が好みではあります。
エルビスコステロは当時やってたバンドでもメンバーに鍵盤がいたんでこの曲をカバーしてたりしてなじみ深いのと同時に、ロックアンサンブルを学んだ感じ。
グッと聴いたのはファーストのこれと先の2・3枚目ぐらいですが
70年代好きとしては酒飲みながら聴くならやはりこの辺りまでの感じになるんです。
4枚目の「Get Happy」になるとなんかほぼ佐野元春っぽいというか。あまり触手が動かない感じ(笑)
まあでも彼の一番のヒットは「SHE」だとは思うんですよね。
映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌でもありますが、個人的にこのベタな恋愛映画にドはまりしてDVDまで買いましたが(笑)、なんでしょう、この美しい曲と映画の内容が奇跡のマッチングをしてたのかな。
このオトナ感は初期とは完全に変化したコステロです。
なので「パブロック」という部分については初期のコステロに限定されてしまうとは思いますが、当時のバンド小僧の自分的にはコステロはカッコいいロックのままで体に浸透してる感じです。
今現在の自分的にはイアンデューリーが一番好きなのかもです。
といっても2枚目まででだいたいピークは過ぎて、あとは彼の死後に出た最後の未発表曲集アルバムを含めた3枚になっちゃうんですけど。
3枚目以降にドクターフィールグッドをやめたウィルコジョンソンが加入するんですけど、なぜかそのころからパッとしなくなる・・・(笑)
まあなにはともあれイアンデューリーはこれです
しかしこの曲にしてもこのアルバムの1曲目にしても
「俺が欲しいのはセックスとドラッグとロックンロール、それがすべてさ」
「寝てないで目を覚ませよ、いまから俺とメイクラブしようぜ」
とかですね、なかなかカッコイイ楽曲にけっこうロクでもない歌詞を載せて歌うパンクなオヤジが、イアンデューリーです(笑)
書きながら思ったけど、やっぱりパブロックはでかい会場で客電が落ちるのをワクワクしながら待って
「・・・キターーーーーー!!」
って感じで聴くもんではなくて、そこそこアルコール入ってる状態でダラダラっと始まって、だんだん盛り上がってきて
「ウェーーーーーイイイイ!!」
みたいな感じで楽しむ音楽なのかなと思うわけですね。
そこが言い方変えれば一つの「限界」にもなるんですけど、だから売れないとか売れるとかメガバンドになるとかならないとかは基本どうでもよくて、一つのカルチャーですから愛してればそれでいいというか。
そういう意味ではワタシは多分ずっとパブロックを愛してます。
<続く>
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