【ロックへの道(仮)⑮】<再掲>~ダミ声の魅力を知る・ストリート・スライダース~

ロックへの道(仮)

ども小池整体コイケタロウです。

 

*これは以前書いた記事ですが、海外から不正アクセスがあったため公開を停止して内容だけ加筆編集してこちらに再掲します。

*祝・2023年5月3日再結成 at 武道館!!

 

声は才能

と言いましたが、スティングのようなハイトーンの綺麗な声は確かに魅力的なんだけども、ロック界隈においては暴力的かつ野性的かつ渋い声というのも圧倒的に人を惹きつける魅力があると思ってます。

ていうか好きです。

ジャニスジョプリンもその部類に入ると思うんですが、いわゆるダミ声で歌うシンガーが個人的に好きで、それがバンドの音と混ざり合った時の統一感が取れてたりするとその楽曲は何倍にも光を放ちます。

ぱっと思いつくのはミッシェルガンエレファントのチバユウスケ、憂歌団の木村充揮、ドクタージョン、ルイ・アームストロング・トムウェイツ・・・などなどですが、中学高校でめんたいロックにハマってた時に同時併行で聴いてたのは83年デビューのストリートスライダーズで、ARBを聴かなくなった現在でもいまだにスライダーズだけはなぜか聴いてしまう。

音は縦ノリのめんたいロックと違って、リトルストーンズなんて呼ばれてたツインギターの横ノリのロックンロールで、めちゃめちゃカッコよかった。

ギターボ-カルの村越弘明(ハリー)の声を最初に聴いたときのインパクトはかなり強烈でした。

彼の6弦がないオープンEチューニングでツボを押さえた絶妙なカッティングというのも、多分にストーンズのキースリチャーズに倣ったのは言うまでもない。

ファーストアルバムのジャケットですが、ハリーは完ぺきなシャブ中のジャンキーにしか見えませんし、ほかのメンバーもいわゆる「一見近寄りたくない人たち」で脇を固めています・・・

イメージは薄暗い地下のライブハウスで酒とタバコの煙で曇った中ルーズなロックンロールを演奏しつつたまに客と乱闘になったりする・・みたいな感じでしたが、結構そこそこ事実だったらしいというのも高校生の私にそういうチンピラ感(笑)にあこがれを抱かせるバンドだったんですよね。

当時ライブに行きましたが、終演後に駅に向かう道中の帰りの客が全員ハリーに感化されて目が座ってたのはヤクザ映画を見た後と同じ効果だったんでしょうね・・・(笑)

でも粗削りでパワー全開ですが統一感のあるいいファーストアルバムでした。

スライダースのフェイバリット曲を語るとき、たぶん多くの人がこの次に出るアルバムの「So Heavy」や売れ始めたころの「Boys Jump The Midnight」を挙げるかと思うんですけど、ワタシ的にはほぼ40年(!)経った今でもベストフェイバリットはファースト収録の「すれちがい」です。

ハリーの書く曲は基本ロックンロールなんだけど、こういう虚無感が漂う風景の見える系統の曲が個人的にはかなり味わい深くて好き。

なんかスーッとね、心に沁みてくる。

これもそういう曲。

スライダースのCDは一時全て廃盤になったんですけど、ある時期にリマスターで再発されてまたそこからもだいぶ経つんでたぶん増版されなくてアマゾンで販売されてるものも高価になってしまってます。

ワタシはほぼすべてのアルバム音源持ってるんですけど、深堀しないまでも全体像が気になるという方はこのベストが一番網羅していると思います。

Amazon.co.jp

ストリーミングではアルバム買えますけど、なんというかできれば盤で買ってジャケットや歌詞やライナーで彼らを感じてほしいというか。

今回の再結成を機にストリーミング並みの価格で再発してくれるといいんですが・・・

余計なお世話になりますが、50半ばのオッサンとしては、40年も前にこういう今はもう出てこないであろうすげーロックンロールバンドがいたのを知ってもらいたいんですよね。

<続く>

 

<追記>

ハリーの健康状態を考えても多分最後の再結成ライブかと思われますが・・・

ワタシはチケット獲得の努力は最大限しましたがあえなく爆死しました・・・(笑)

幸せにもチケット出来た方々、存分にストリートスライダースを楽しんできてください!

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