ども小池整体コイケタロウです。
ジョーの4枚目はなんと全編ジャイブ・ミュージックだった!
ジャイブというのはダンサブルなスウィングジャズのカテゴリーで、30、40年代に一世を風靡したビッグバンドのジャズスタイル。
当時の楽曲の全編カバーアルバム「Junpin’ Jive」を聴いたときの自分のインプレッションは、それまでフツーにロックで来てたから、「・・・なんじゃこりゃあ!!」・・ではなく、意外と「懐かしい」感じでした。
ラジオ小僧の時にFMで流れてきたスウィングジャズのベニー・グッドマンの曲を、何にもジャズのことなんてわからなかったのに「なんかいいな」と思って好きで聴いてたのがよみがえってきた。
タイトル曲はキャブ・キャロウェイの曲のカバーですが、動画を見るとビッグバンドって当時最高のエンターテインメントだったんだなと分かるのと、演奏者もタップダンサーもほとんど黒人で技術めちゃめちゃ高い・・・
時代背景感じるよね。
そしてこれがジョージャクソン版
7人編成ぐらいでやってても十分スウィングしてるグルーヴ感はさすがです。
そしてもしかすると、自分といわゆる「ジャズというもの」のファーストコンタクトはこのアルバムだったような気もする。
その後現在に至っても言うほどジャズに詳しいわけでは別にないんですけど、エッセンスとしてジャズに触れているかいないかというのは、音楽をやるという当時の自分には大きかった気がしてます。
そしてジョーの音楽の変化は激しさを増してくんですけど、発言的にも「ロック飽きた」(オイオイ)みたいな感じになって、5枚目「Night &Day」6枚目「Body & Soul」ではギターレスでピアノ中心でサンバというかAORというかいわゆる「シャレオツ」な方向の彼方に行ってしまうわけです。
確かにジョー最大のヒットであるこの曲とか「Steppin’ Out」とかが生まれたアルバムたちなのでまあいいんですけど(なにが)、個人的には「あーーーそうなのねーーー・・・」っていう風に当時感じたのは否めない。
・・・と思ったら
次の「Big World」でちゃっかりロックに戻ってくるという・・・(笑)
まあでもそこはロックに戻ってきたと言ってもこの前2枚の色をちりばめつつ・・という感じではあるんですけど、コンセプトが「世界1周」みたいな感じで世界各国の色を音楽で表現するというカラフルなアルバムで、久々に聴き込める好きになった1枚でした。
で、安心してたら、ジョーはまたまたまた次に「オーケストラの交響曲」(!)という、星の彼方へ行ってしまうんすよねこれが・・(笑)
この「Will Power」というアルバムを当時レコードで買って聴いたとき、自分の中で10数年に及ぶ長かったジョージャクソンとの縁が「終わったな・・」と感じたのは今も覚えてます。
完全に「コレジャナイ感」100%だったんすよねー・・・
実は後で知ったけどこのころ映画のサントラの話が決まってたのと鬱病に苦しみ始めてた時期らしくて、彼の闇の時代の最初らへんだったんだなと。
彼は今でもステージに立ってるし(68歳)、なんなら近年は初期のころの曲を当時のメンバーとライブで楽しくやってるようです。
一人のミュージシャンを長く追いかけたことで、その目まぐるしい変化とともに同時に自分にも様々な要素が取り込めたことは、とても豊かなことだったなと。
だからジョーを好きになってよかったと思ってます。
<続く>
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