症状解説
小池整体・症状解説/その他:筋肉痛と乳酸
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● 筋肉痛と乳酸
一昔前は、筋肉痛や、こりなどがある時に
「肩こりがひどい~。乳酸が溜まってるんだろうな~。」
「筋トレして筋肉痛~。乳酸が溜まった~。」
などとよく言ってたものです。
施術者の説明にも、
「血液の循環が滞って筋肉の中に乳酸などの老廃物が溜まって云々・・・」
「凝りの原因は乳酸などの代謝産物が云々・・・」
みたいなのが、けっこうあったと思うんです。以前はそれが当たり前でしたから。
(最近は無いと思いますが。)
今まで不当に悪者扱いされてきた乳酸ですが、実は体にとって無くてはならない、良いヤツということが分かってきました。
筋肉は働く上で糖を使います。その途中で出来るものが乳酸。
無酸素運動などで速筋線維が働くと乳酸ができて、この乳酸を遅筋線維や心筋線維がエネルギー源として再利用します。
ほかにも体のいろんな代謝過程で重要な仲介役をしています。
身体のほぼすべての代謝機能のエネルギー源となっているとも言われています。
糖が木だとすれば、乳酸は木炭みたいなもの
という例えを物理学者でマッサージセラピストのナントカという人がどこかに書いてました。
(すみません、どこで見たか覚えてません( ̄ー ̄;)
「赤く燃える炭火」のようにずっとじっくり燃える、という意味でしょうね。
持続的に使われる遅筋繊維や心筋繊維でエネルギー源になるそうです。
筋肉痛の正式名称は、遅発性筋肉痛(Delayed Onset Muscle Soreness)といい、痛みの原因は
筋繊維の微小断裂
筋膜、侵害受容器の炎症
など と言われています。
マッサージやその他の徒手療法などによって、筋肉痛を25~50%は軽減できるという研究報告もあります。
が、西洋医学的見解では
「疲労回復を促進するとの結論にはまだ不十分」
とされ、認められてはいません( ̄□ ̄;)
手技を数値化して正確なエビデンスを出すのが、現代科学では難しいし、施術者(技術)によってまちまちだから、だと思うんですけどね・・・。
でも我々は、「人の手は、けっこうすごい事が出来る」 と経験的に知っています。
マッサージやその他の徒手療法によって、アスリートが疲労回復に努めるシーンは、昔から現在までずっと変わらずに見られる光景ですしね(・∀・)
乳酸に対する誤った認識同様、そのうち科学が鍼や整体の不思議に追いつくでしょう(笑)。
ちなみに、乳酸が体に良いなら、乳酸菌を摂る というのも、ビミョーに違いますから!
乳酸菌は、糖類をエサにして乳酸に変える菌類の総称です。筋肉痛に直接効くわけじゃありません。
でも体に良いのは間違い無いので、摂っても良いです(笑)。