ども小池整体コイケタロウです。
まあもう言わずと知れた・・なんですけど、別になにも「椎名林檎を語る」わけではないので。
一応KHJS(もうこれやめようかな(笑))というからには当然入ってくるよね、という。
まあとにかくいまだに大活躍のこの人ですが、何がすごいってまず声がすごい。
どんだけ多彩な使い方が出来んのってぐらい、七色です。
ロックからパンクからシャンソンからフレンチポップスからジャズから大正ロマンから小唄から、なんですけど、これは同時にこの人の内部に持つ世界観を外に表現するのに必要に迫られてなのか、もともと持ってたのか、でもなんか世間受けを狙って無理くり作り出そうとしてる感はまるでないので、マジで彼女はただの七色の妄想機関車なんだと思います。たぶん。
だからなのか楽曲それぞれが強いので、基本的にまた個人的にはBGMとして「聞き流す」タイプの音楽ではない。
曲なりアルバムなりにガっと入り込んで聴きこんでしまうというかそうさせられるというか。
そして歌だけならまだしもビジュアルにおいてもそれになりきれるところが恐ろしい(笑)
なんかデビューからずっといつみてもこの人の顔は常に変わり続けるんですよね。
ほんでソロから東京事変に至るまでMVが常にカッコよ続けてるのがまあとんでもないというか・・・
デビューした時からアルバムも1st~3rdまで買って結構追っかけてましたが初期でMV見て一番度肝抜かれたのがこれでしたね。
真っ二つになったベンツが彼女の私物なのは有名な話ですが、実際切った人はだいぶ苦労したようです(笑)
昔ワタシがバンドやってたメンバーの彼女が確か椎名林檎のレコード会社にいたのかな、このMV取った後のまゆ毛剃った椎名林檎に会って話したけど想像以上に淡々としてたとか・・・
次のこのMVも目がイッちゃっててカッコいいですが、2枚目まではデビュー前のほぼ高校生ぐらいまでに書き上がっていた曲でできていて多分にパンクロック色が強いんですけど、それ以降はものすごい多彩な曲作りと世界観になっていきます。
ほんでなんだか知らんけどこの曲聴くといいオッサンがちょっとウルっと来るんですよね毎回(笑)
この人は生まれるとき死にかけていて、健康状態も幼少期はだいぶ苦労したり少女期も精神的に病んだりデビューしてからも最初ずいぶん大変だったりという人生なんだけど、それってもしかすると生まれつき強い力を持った人がそれを最大限発揮するために適した環境がつど用意されていたのかも、などと思ってしまったりもする。
ワタシは秦の始皇帝の話が好きでマンガやドラマやで知ってるんですけど、始皇帝は単に王の系譜でそのまま王になったようなボンボンではなくて、幼い時に母親と敵国に秦の人質として住んでいてそこでとんでもなくひどい目にずっと合ってきた人なんですけど、即位してからも政敵を徐々に倒しながら最終的に中華で初めて国を統一したわけで。
そういう幾多の障壁を乗り越えたがゆえに誰もなしえなかった偉業を達成した、というのと並べるのはちょっと規模的にはぜんぜん違うのかもしれないけど、なんか世界をよく見ると為すべきことを為す人というのは超えるべき高い壁を越えて力を最大限に作り出している傾向があるような気がします。
おおげさかもだけど彼女にも少しそういった感じを勝手に感じてるんですけどね。
結婚して出産した後のこの3枚目の復帰作も結構また度肝抜かれたけど、ここではこっからのちの東京事変につながる感じが垣間見えるような気もします。
3枚目のあとにいきなり一流どころのミュージシャンを集めてパーマネントなバンドとして東京事変を作るんですけど、特に2枚目の「ADULT」は当時ずっと聴いてましたね。
「秘密」のこのバージョンのMVはベタっちゃベタだけどカッコよしです。
まあその後も解散したり復活したりですが、メンバー間のいざこざがどうのではなくて、意図的に演出的にそれをやってるところがなんとも憎いところで。
その間当然彼女のソロも同時進行でやってたりほかのアーティストとのコラボレーションも精力的にやったりしてる。
まさに鬼神の活躍ですな~
ということは当然自身の作品以外も多数あるんで、リンゴの沼にはまると全部追っかけるのはけっこう大変です・・・
心して掘ってください(笑)
そんななか事変やソロで一番好きな曲は?と聞かれればソロの「旬」という曲かもしれない。
ストリングスとピアノ中心のシンプルな曲ですが、逆にそれだけ彼女の素の力を感じられるというか。
要約すると
別れや衰えを恐れることはあるけれど生きてるうちはずっと旬なのだ
だから今を感じて生きていよう
という内容の曲ですが沁みます。
最後のピアノソロが秀逸ですが、ワタシにとってのエモいピアニストのひとりである「Soil & Pimp Sessions」の丈青が弾いてます。
彼女は果たしてどこまで行ってどこにたどり着くのか。
実際インタビューでも話している通り、ホントは裏方がやりたいのだとか。
夢として「エッチな演出のあるゴージャスなキャバレーを作ってそこの支配人になる」と言ってますが、今はたぶん無理だしそれが似合うのは20年後とかな気がする(笑)
彼女の創作のテーマは「女性に寄り添う」ことだと聞いたことがあります。
この厳然たる男社会を生き抜く女性たちにさらなる解放と自由をその胸に持ってもらいたいと。
楽曲を聴くとそれはオッサンのワタシにも直球で伝わってくる。
自身をそのアイコンとしてわかったうえで最大限活用して、自らのテーマを全うしようと走り続ける椎名林檎は尊い。
今後も動向を見守りつついちいち驚いていきたいアーティストです。
<つづく>
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