ども小池整体コイケタロウです。
久々の投稿になりますが最近のホットな話題と言えば世にいう親の面倒を見る件の「50・80問題」で、ワタシの家族もそれにあたるし世代が近いクライアントさんともそういう話題になることが多々ある。
認知症・病気・筋力体力低下・施設入居・墓・実家の整理・財産問題、などなど上げたらきりがないですが、最近親の遺言書作成と任意後見制度の契約書を作り終えたのでその話を少ししようかと。
まず任意後見制度というのは親が認知症になった場合に、財産や手続きの管理を委任して代行してもらう契約を事前に結ぶという制度。
家族信託という制度もあって、法曹関係者などは「やるならこれ一択」的なことを言ってる人が多いですが、これは実際資産1億以上であったり相続者が多数に及ぶ場合や事細かに信託内容を決めたいときは実施したほうがいいですが、かかる費用も任意後見制度と比べ物にならないほど高く、手間もかなりかかります。
家族信託の方が報酬がいいから勧められているケースも実は多いのではないかと思ったりもする。
これらは親子間であっても契約書を交わして公証役場に登録して法的に問題ない状態にしておくということです。
もし全財産が認知症になった本人の名義になっていた場合、それが判明した時点で簡単には預金を引き出したり資産を処分することはできなくなります。
うまく行っている親子なら問題はないのかもしれないけど、世の中にはそうした親子ばかりではないし、子供が多い場合やたとえば婚外子がいる場合などでは問題はさらに複雑になっていく。
ワタシのクライアントさんでも病気の親の預金を勝手に相当額使い込んでいた兄弟がいたことが判明し、弁護士を立てて亡くなった後の遺産分与においてその分を差し引いた額にするという手続きで長期間消耗して、その後はほぼ絶縁状態にある、という方が実際いたりします。
今回の登記作成にあたって思ったのは、うちの場合は家族間での不仲はなく作成は親の願いではあるけれど、だからこそ逆に法的にきちんとした状態にしておくのがベターだということと、うちには少しだけ複雑な問題もあったため早期に体制を構築しておくことが急務だと思いました。
ワタシの親族にはすごい資産家の人はいませんが、それでも昔おじが事故で急逝したときに遺族に保険金が入ってくることがあって、実際それまで普通にしてた親戚の人が豹変して死の代償で得たそういうお金に群がってくるところを見たりしたんですよね。
ようするにお金が絡むと人は変わりうるということです。たとえ家族・親族であっても。
自分の家族を疑っているわけではないですが、逆にそういう争いが起きる余地をなくすという意味では遺言はとてもいいと思えるし、親の認知症が気になるとか不安要素があるなら、なってから動くのでは遅いと思います。
ただそういった話題を親御さんの方で嫌う方がいるのはわかる。
自分が死んだ後のことを生きてるうちに目の前で話されるのは気分のいいものではないかもしれないし、資産が多い場合はそれをめぐる話が行われるのは複雑かもしれません。
ただ残る子供としては事が起きるその日まで何もせず、いざとなったときに「でははじめましょうか」となっても、おいそれと事は進まないもの・・と思っておいた方がいいかもしれません。
かかった期間は最初に司法書士(弁護士ではなくて問題は何もありません)に相談開始してから完了まで5か月(最短なら3か月程度)。
費用は資産額にもよりますが司法書士事務所の報酬と公証役場の費用でざっと30万。
家族信託の場合はざっとで100万オーバーになる計算だったので内容的に満足いくものであればかなりコスパはいいのではないかと思います。
司法書士さんもいろいろあってそれぞれ専門が違うため、相続関係が得意なところに依頼・相談すべきでしょうね。
私が今回依頼したところは報酬狙いではなくて、かなり依頼者に寄り添ったぶっちゃけ話もだいぶしてくれたところだったので助かりました。
法的な話は普段なじみがないのでいちいち質問しながら親とワタシと理解しながらだったので少し時間がかかりましたが、おかげでだいぶ勉強にはなった。
詳しい話は専門家に直接聞いた方がいいですが、クライアントさんとの話においても概略については軽めのアドバイスぐらいはできるようにはなったかもしれない(笑)
法的問題をクリアしただけで実際親が死んだり施設にという問題はこれからになるわけですが、残される子としては心理的負担は半減したように感じます。
が、実際そうなるとちょっと調べたらこういう問題が起きるんですよね・・
色々大変ですが、何かしらこの話題について考えてる方の参考になればと思います。
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