【ロックへの道(仮)㉜】~晩夏はボッサ~

ロックへの道(仮)

ども小池整体コイケタロウです。

 

暑い。

とても暑い。

もう日本は亜熱帯じゃなくて熱帯です。

とはいえうっすら秋の気配がちらほら感じるのも事実ではありますが、こんな感じでやる気も出なけりゃ動く気も出ない晩夏はボサノヴァ流したくはなります。ベタですが(笑)

 

昔やってたジャズボーンズのころに、いろいろ聴き漁ってはいたもののまだまだ浅かった私はメンバーのサックスの彼に教えてもらって1枚のCDを買いました。

「・・・ゲッツ&ジルベルトのサックスが・・・」

「え、なにそれ」

「え、タロウ君知らん?ボサノヴァでめっちゃ定番やけどすごい良いから聴いてみたら?」

「おーそうなんだ、買ってみるわー」

みたいな感じで、彼の勧めで買っては見たもののボサノヴァがなんなのかも実はあまりよく分かっておらず、ジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツが何者なのかももちろん知らんという状態でCDをプレイヤーに入れて出てきた音は、古くて暖かくて心が鎮まるそよ風を感じるような音楽でした。

63年録音のこのアルバムはそれから長いことワタシのフェイバリットでしたが、サンバやボサノヴァと言ったブラジル音楽に触れた最初の1枚になりました。

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もともとポルトガル人によってブラジルに連れてこられたアフリカ人の奴隷の間で生まれたサンバが変化を遂げてボサノヴァとかショーロというブラジル大衆音楽に進化してったようなんですが、ブルーズもしかり、ホントに地球に黒人という人種がいなかったらこの星の文化はいったいどうなっていたのかなと思ってしまう。

ボサノヴァ歌手のジルベルトとジャズサックス奏者のスタン・ゲッツがコラボして作ったこのアルバムですが、録音に際してジルベルトはゲッツがボサノヴァを全くわかってない!つって激おこだったらしく少しもめたそうですが(笑)、結果的にはアメリカで大ヒットしてボサノヴァが世に出るきっかけになったようで。

ワタシもバンドのピアノが大学のサンバ研だったこともあって、その影響もありそれ系の音楽を自分の中に入れていくきっかけになったアルバムでもあります。

とはいっても「エッセンスを取り入れた」ぐらいの感覚で、元々ロック畑なもんですからどっぷりはまるようなことはなかったんですが、その後のリスナーとしての幅とか当時は音楽をプレイしていたものとしての幅を広げるにはいい出会いだったと思います。

 

長いこと脳内がリアルな社会派ロックに染まっていたこともあって、いわゆる歌謡曲的なものを軽んじる傾向があったわけですが(一番最初は好きだったくせに)、最近はもうすっかり当時ディスってたアーティストを改めてリスペクトを込めて聴いたりしているんですけど、ボサノヴァというなら一級品のソウルシンガーである久保田利伸のこのアルバムも素晴らしい。

ゲッツ&ジルベルトのアルバムに入ってる曲もカバーされてます。

ま、1曲目のはアイズレーブラザースの名曲のカバーですが。

これもこの夏よく仕事場でかけてました。

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若い時って、あっていいと思うんですけど全身が激しく強いこだわりと思い込みでできてるので、ものの本質を見失うという危険性がたくさんありますよね。

まあそれがあるから結果的に大人になって幅が広がるってことがあるんですけど。

終わりかけの夏にそんなことをいろいろ思いながらまったりした気分に浸るには最適かと思います。

<続く>

 

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