【ロックへの道(仮)⑲】~やはりこのオヤジの事は書かないとダメだった・トムウェイツ~

ロックへの道(仮)

ども小池整体コイケタロウです。

 

前回だみ声シリーズ最終章と銘打ってきれいに終わったつもりだったんですが、そういえばこのオヤジのことはダミゴエのテーマがあったんならやっぱりちょっとスルーしとくわけにはいかないと思い直して書くことにしました。

ハイ、みんな大好きトム・ウェイツ(笑)

基本アコースティックな音作りでブルース・ジャズ・R&Bのラインで最初から現在まできてる。

以前「無人島に1枚CD持ってくとしたら・・」というお題で直感的に浮かんだのが、「The Heart of Saturday night」だったんですけど、今もこれはあんまり変わってないかもしれない。

初期の吟遊詩人っぷりが余すことなく醸し出されてる名盤だと思う。

まあ・・この人のポジションというのはほぼ唯一無二かもですね。

①酔いどれ吟遊詩人から始まって、②すっとぼけた怪しい世界観の暴走オヤジを経て、③なんにも飾らない”ど”シンプルなクソジジイ(愛を込めて)として現在に至る・・というこのラインは、ほかのミュージシャンでは見たことない上に、ヤバい。

そして長きにわたって何度も楽曲を聞いて唸らされた。

モチロン「・・・カ・・カッコええ~・・・」という意味で。

初期の声はそんなにダミってないんですよね。

すっとぼけ始めてから狂気を感じるようにもなっていくというか声も多彩になってくと言うか。

すっとぼける、というのはツアーの様子をコラージュして作り上げた「Big Time」という映画での、彼独特のマニアックすぎて反応してるのは事情に精通した人だけ、みたいな、「POPってなんだ?それ食えんのか?」と言わんばかりの観客置いてけぼり具合が確信犯なんだろうな、という意味で。

この映画、出た当時にVHSで見てわしづかみにされたんですが、いまだにDVDが出てない。

ていうかもう出ないだろうな。出たら即買いなんですけど出ないだろうな。

そしてこの時期のこの曲、トムウェイツの中で個人的に1,2を争うぐらい好きなんですけど、まあやりたい放題というか「あんたそら反則だろ」というか(笑)

Franks Wild Years

 

そして最終的に現在出ている10年前の最新のアルバムの、「庭で還暦超えたジジイが一人でひたすら踊ってるだけ」のこの世界イチ金がかかってないのに異常にカッコイイPVに象徴される世界観。。。

Bad As Me

まあ正直聴きやすいのは初期作品だし、この人映画のサントラとか俳優とかもちょこちょこやってるのでそのへん展開が多いっちゃ多いんですけど、ほぼほぼスタジオアルバムで追ってきたワタシとしてはベストアルバムで済ませるにはもったいない人。

年代ごとに1枚づつ最初からゆっくり聴いてって、このジジイの歴史を最後までたどっていくのもライフワーク的な楽しみになりえるかもしれません。

そしてだみ声シンガーお約束の酒の友であり夜の友でもあるので、そこんとこばっちりシチュエーション合わせて聴いてください(ほぼ強制)。

ホントは貼りたい曲はすごくあるんですけどキリがないので、初見で聴いて思わず唸った初期作品のこれを最後に。

Blue Valentine

現在ワタシにとって来日したら絶対見に行きたい現役・再結成ミュージシャンてほぼいなくて、レニークラビッツもホールアンドオーツもU2も案外そうでもなくて、D’ANGELOぐらいかな、その中でも唯一なんとしても、と思うのがこの人。

まあもう72だし、無いわな・・でも・・来ないかな・・と淡ーーーい気の抜けたビールのような期待を持ちながら待ってたりします。

<続く>

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