ども小池整体コイケタロウです。
ニューオーリンズのブルース・R&Bの重鎮ドクタージョンとの最初の出会いはあやふやなんですけど、多分大学の時にボ・ガンボスって日本のバンドを聴いたところから始まったのかもしれない。
こういうピョンピョン跳ねる感じの聴いてて楽しくなって踊りだしてしまうような曲調は、当時の私にとっては新鮮だったんでボ・ガンボスのもとになったというボ・ディドリーやらドクタージョンやらに手を付けてみようと思ったわけです。
ドクタージョンの「ガンボ」というタイトルに惹かれて聴いてみたんですけど、ああこれがニューオーリンズの雰囲気なのかという認識がこれ1枚でできました。
南北戦争後に盛り上がったニューオーリンズの売春宿で、客寄せで演奏されたのがジャズの始まりらしいですけど、この土地から生まれる音はなんかそういう淫猥かつ人間くさいものをまとった音楽という気がしなくもない。
土着の宗教であるブードゥー教やら郷土料理であるとろみのある煮込みガンボスープやらも、結果的に音楽だけでなく文化そのものへの影響の要因としてあったんでしょうね。
独特の跳ね方をするリズムとバックバンドのファンキーな演奏となによりやっぱりワタシの大好物の魅力的なだみ声で(笑)ファンになったという感じ。
ベースラインもシンプルなんだけどリズムとフレーズを勉強するにはとても良い教材でもあった。
そこからヒットした「In the Right Place」にいってその次に買った「Desitively Bonnaroo」、これがめちゃくちゃ良かった。
個人的には捨て曲なしです。

CDになってもう20年たつので新品はアホみたいに7000円とかですが、中古で2600円とかでまだ出てるのでご購入を超絶お勧めしときます。
ジャケットは個人的に超絶ダサいですが(笑)
やはりニューオーリンズ出身のミーターズがバックを務めてるんですが、これがまたなんとも出汁が効きまくったファンキーな演奏で1曲目からくそカッコイイ。
なかでも4曲目の「Me minus you even Loneliness」は題名でも曲でも刺さりました(笑)
このアルバムも当時はヘビーローテでしたね。毎日聴いてたかも。
亡くなる少し前に出た「Locked Down」はBlack Keysとコラボレートしたアルバムですが、この年になってもまだ進化するのかという驚きと、やっぱり土着的な音がこの人の核なんだなという認識を新たにしたカッコイイアルバムでした。
訃報はちょっと心臓に来る感じのショックでしたが、ワタシの音楽観に大きなアクセントを与えたドクタージョンは永遠にファンです。
<続く>
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