症状解説
小池整体・症状解説/カテゴリー:脚・ひざ・足
項目 | 膝の痛み・水がたまる | ランナーの足のトラブル | 足の攣れ(つれ) |
●膝の痛み
足のトラブルで一番遭遇するのが、膝(ひざ)のお悩み。「痛み」と「それに伴う腫れ(水が溜まる)」などです。
膝の関節は体の中で一番荷重がかかり、動きもダイナミック=故障しやすい場所、です。
股関節も同条件下にありますが、強力でぶ厚い臀筋に覆われている上に、骨格はソケット状構造のため安定してます。膝よりは故障が少ないんですね。
向かって左は股関節の骨格断面。ソケット状でしっかりはまっています。
右は靭帯に囲まれてる様子。
靭帯の上からさらに股関節を覆う殿筋群。幾層もの大きな筋肉で覆われています。
では足首はどうか。
足首は非常に優れた耐衝撃性を有してます。
捻挫など不意に伸ばされてしまうようなトラブルを除外すれば、衝撃をうまく逃がせる構造なんだそうです。
医学、建築、芸術など万物すべてにおいて天才性を発揮していたレオナルド・ダ・ヴィンチは、遺体の解剖に初めて立ち会ったときに、
ヒトの足首から下の骨格↑コレをひと目見て、
「これぞ工学の傑作!神さま天才!!」
と言ったとか。
ひと目でソレと分かってしまう、ダ・ヴィンチの天才ぶりにびっくりです・・・(・_・;)
私はダ・ヴィンチのような天才ではありませんが、
足首から下は、人の体が正常に機能するのにとても大事
ということは分かります。
上からの体重と地面からの突き上げをうまく分散して、尚且つ安定性(立位)と機動性(歩行、走行など)を併せ持つ という多機能ぶりですし。
なので施術は、必ず足先を整えることから始めます。
なぜ起こる、膝のトラブル
ひざの関節に限らず、すべての関節に言えることですが。
関節の構造に適った動きをして、きれいな軌道を描いて動いていれば、体はほぼ最大限の能力を発揮できるし、トラブルはなかなか起きないものです。きれいに動けてさえいれば。
膝関節を跨ぐ筋肉はたくさんありますが、
※上の図は主要な筋肉しか載せてません。膝に関する筋肉はもっとあります。
・これら膝を跨いだ筋肉の引っ張りのバランスが偏る
・関節の一箇所に力が集中しやすくなる
・違和感がある(音がする、何となく動かしにくい等)
・痛み→炎症(腫れ、痛み、熱を持つ)の発生→水が溜まる
順番としては、上記のような感じでしょうか。
力が一極集中すると、時間を経て↑右のように…。
この状態が長引くと炎症が起きて、じきに水が溜まるようになります。
●膝の水がたまる
膝の水とは何なのか
ひざに溜まる水の正体は、滑液といって、関節の摩擦を軽くするための潤滑液です。
関節の摩擦が強すぎると、ひざが壊れないように慌ててオイルを注ぎ足す、みたいなイメージですかね。もしくは炎症が起きたので火消しのために水を出す、みたいな。そう考えると、健気に働いてるなあ、と思えて自分の体に愛着も湧きますね(笑)。
なので、問題を抱えた膝に水が溜まるのは、体としては正しい反応と言えます。
「水が溜まるので、しょっちゅう抜いてもらっているが、すぐに溜まってしまう」
のは、体が一所懸命にひざの負担を軽減しようとしてるわけですから、原因を解決しないと溜まり続けます(^_^;)
私たちは 原因となっている筋肉の不均衡(過緊張や筋力低下)を見つけて正す
のですが、 足の筋力低下は内臓が大きく関係してたりもするので、お腹もよく触ります。
鍼治療を加えることもありますが、また少し違った考え方でアプローチします。
火穴(かけつ、と読む)の反応をみて、その系に属した水穴(すいけつ、と読む)に鍼を打ったり、または置き針をしたりします。
言ってみれば、炎上(炎症)してるところに水をかけて火消しする
という感じでしょうか。
・・・全然イメージが湧かないでしょうが(笑)、膝から遠く離れたツボをちょいっと刺激します。
・・・不思議なくらい良くなることもありますので、膝でお困りの際は、お気軽にご相談ください