【ロックへの道(仮)⑱】~ダミゴエシリーズ最終章/ミッシェル・ガン・エレファント~

ロックへの道(仮)

ども小池整体コイケタロウです。

 

まあ別にシリーズ化する予定ではなく自分のだみ声好きを思い出して羅列してみた感が強いのですが、いろんなボーカリストを知って興味があったら進んでみてもらえばいいのかなと思ってます。

今回はその最後にして久々のゴリゴリのロックバンドというか歌声というか、ミッシェルガンエレファント、ボーカルのチバユウスケで締めたいなと。

チバの声はだみ声というよりもしゃがれ声なのかもしれないけど、ザラザラした出力を上げたときに強烈にひずむギターのような声はだみ声の一つのバリエーションとして勝手にとらえてます。

ミッシェルは私がこの仕事を始めたあたりの96年デビューしてますが、最初に聞いたのは3枚目のアルバム「Chicken Zombies」で、そのころにはある程度その後のミッシェルの流れが定まった時期だった感じがします。

でも最初に聞いた時すぐ感じたのは

「これは         ルースターズじゃん!」

というもので、以前書いためんたいロックの雄であるルースターズを彷彿とさせるサウンドだなと感じたのを今も覚えている。

Chicken Zombies

チバも実際ルースターズ・モッズあたりに影響を受けたのは公言していて、年もさほど私と変らないのでルーツはほぼ一緒で、そこからパブロックのドクターフィールグッド方面へ流れていったのもワタシと変らない。

ただ当時のめんたいロックをまたそのまま・・というのではなくて、チバの強烈な声だったりアベフトシのエフェクターを使わない鬼カッティングギターだったりフルテン(ボリューム・ベース・トレブル全開のアンプセッティング)上等のウエノコウジの歪んだベースだったり一発録りの荒々しいレコーディングスタイルだったりが、きれいな音できっちり録音されたほかのロックとは確実に一線を画していたのは大きな魅力だったと思います。

ただ今聴くと基本好きは好きなんだけど、やはり30ちょいぐらいの時のイケイケゴリゴリの音は50も半ばのオジサンには少し聴くのに気合がいる時がある。

疲れてるときは逆にアッパーになるか体の芯に響いてきついかの諸刃の剣なので(笑)、取り扱いに注意してください。

昔このアルバムを早めに帰宅してた私が家で聴いてたところに仕事でかなり疲れた嫁が帰ってきて一言、

 

「・・・ちょっと・・・今ミッシェルは止めてもらっていいかな・・・」

 

と言われたのを思い出しました。さすがのロック通の嫁でもアウトだったと(笑)

でもワタシよりも年上の方が男女関係なく、

 

「ミッシェルガンエレファント聴くとアガルんですよ」

 

なんて言われたら、ワタシ的には結構アツいです(笑)

 

 

ミッシェルのアルバムはほぼほぼ持ってますが解散するまでの流れで言えば、最後までそのスタイルがほぼ変わらなかったことが今でも多くのファンがいる状況につながってると思います。

そしてアルバムの楽曲を聴くのもいいんですが、やはりライブアクトを見ると彼らのカッコよさがより一層わかりますよね。

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当たり前だけどバンドはどんどん変化していくものだし時代もあるので初期のファンが離れていく現象はよく見られるんですが、彼らに関して言えば最後までそれを貫いて終わったのがリスナーの脳細胞に刻まれたまま鍵がかかった・・ということなんじゃないかと思ったりもします。

解散してから6年後にギターのアベフトシが逝去してるので再結成が永遠になくなってしまったことも大きいと思います。

 

チバ自身はその後ミッシェル在籍時から参加してた「ROSSO」でしばらく活動したのちに、現在も続いてる「The Birthday」というバンドやソロプロジェクトをやって精力的に動いてますが、ROSSOの時は当然ですがファンからどうしてもまだ「ミッシェルの延長線」を求められていたような気はします。

The Birthdayも初期はまだそういう部分があったように思いますが、今はとても良質な8ビートのロックンロールをコンスタントに発表していて今のラインを確立した感があります。

歌詞もミッシェル時代は散文詩的というか言葉の記号的なクールさをメインにしてた感じですが、The Birthdayではなんかグッと地上に降りてきたというか、深く柔らかく心に届くような歌詞に代わってきたのは人生と時の成せる業なのか。

このPVでは年齢を重ねたチバが声は健在なままカッコイイ枯れ方をしてきているのが同年代としてはなんかちょっと嬉しい。

彼が今後どこまで行くのか注目していたいと思ってます。

<続く>

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