症状解説
小池整体・症状解説/カテゴリー:腰・股関節・臀部
項目 | 腰の椎間板ヘルニア | 慢性腰痛の正体 |
●慢性腰痛の正体
NHKスペシャルで
「腰痛・治療革命」
という番組が放送されました。
簡単に内容を紹介すると、
長期化(慢性化)した腰痛の原因は、実は脳にある
脳のDLPFCという部位には“鎮痛”の仕組みが備わっている
だが、痛みが長引いてる人はこのDLPFCが衰えている ということが分かってきた
まず、痛みに対する恐怖心をなくすことが有効らしい
それには、認知行動療法(※)が効果的だということが分かってきた
腰痛に対する認知行動療法は、海外の病院ではすでに常識になってきている
やってみたら、衰えたDLPFCが活発になった人も出てきた
などなど。
ほかにも、
・ヘルニアは単なる結果に過ぎず、痛みの原因ではない
・ヘルニアはそのほとんどが自然に体内に吸収されて無くなるものがほとんど
・腰椎の変形は大概の人が持っているものであり、「変形してるから痛い」 というものではない
ということも、番組内で取り上げていました。
・・・やっと常識になってきたのです。
やっとですよ、やっと。
椎間板ヘルニアだから痛みとはずっと付き合っていくしかない
坐骨神経痛だから痛みとしびれはなかなかとれない
という“呪い”は、めでたく無効になりました(笑)!
椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などに対する誤った認識を変えていき(認知)、
まずはちょっとでも動かしてみて
「あ、ここまでは動かせる、動いても大丈夫なんだ」
というのを少しずつ増やしていく
のが、大事ですね。
ほんの少しの腰反らしから。始めてみてください。
<神経が圧迫されると痛みではなく、麻痺します>
お電話でお問い合わせいただくことが多い、
「ヘルニアなんだけど痛みやしびれは治るのか」
「すべり症なんだけど痛みやしびれは治るのか」
「変形性関節症なんだけど…(以下同)」
などなど。
以前、痛みについてこのようなブログを書かせていただいた事があります。
↓
慢性腰痛の正体
再度。
お伝えしたいのは、
『変形してるから痛みが出る』のではなく、
『変形』は、あくまで結果として起こった事であって、
『変形自体が痛みを起こす原因だとは言い切れない』
ということです。
日本では、頚椎や腰椎のヘルニアや脊柱管狭窄症などは手術の対象になりやすいのですが、アメリカなどでは重篤な神経圧迫以外はほとんど理学療法にシフトしてきています。
「手術自体は成功したが、痛みは残ったまま」というケースが多いことに気づいている先生も、もちろんいます。
神経を圧迫して起こる症状は、感覚の麻痺(マヒ) だけ と解説されています。
痛みやしびれは、筋肉の過剰な引き攣れ(ひきつれ)がトリガーになってる場合がほとんど、ということです。
あとは、脳の働きを平坦に、正常に仕向けることで回復が早まると言われています。
私たち徒手療法家がやれることは多い、ということですね(笑)。
お気軽にご相談ください(^O^)